本書は一般社団法人資格教育推進機構が行う『会社決算書アナリスト試験』の公式テキストとして試験対策のテキストに留まらず、一般書として広くご利用いただくことを意識して制作しております。
読者の皆さんが安心・安全な経済基盤を築くには、必要な収入を得る手段である就職先や、労働で得たお金を運用するための投資先の選択が必要不可欠であり、その際に決算書分析の能力は必須と言えるものです。本書は、その両面に触れた点に大きな特長があります。
【本書の特長】
1.第1部では会社決算書アナリスト試験受験のための知識の習得のために必要となる内容を収載しており、会社決算書(財務諸表)分析の必要性・見方などをご紹介しております。また、第1部の最終章では実際に会社決算書アナリスト試験を受験することを想定した試験問題例を紹介し、学習の仕方と要点をまとめております。
2.第2部では第1部で学習した決算書分析の思考をさらに将来への学習に繋げるため、簿記の仕組みから詳細に説明しております。
なお、会社決算書アナリスト試験の受験にあたっての最新情報は一般社団法人資格教育推進機構の『検定試験』ページ等をご確認ください。
会社決算書アナリスト試験規則
会社決算書アナリスト試験細則
受験ガイド
会社決算書アナリスト試験出題範囲表及び、解説レジメ
第1部 会社決算書(財務諸表)分析能力の実践
第1章 会社決算書(財務諸表)分析の必要性
1.社会と会社および会計報告の意義―会社決算書分析の必要性―
2.会社決算書(財務諸表)の種類と入手方法
第2章 会社決算書(財務諸表)の見方と解説
1.貸借対照表(連結貸借対照表)
2.損益計算書(連結損益計算書)および包括利益計算書(連結の場合)
3.株主資本等変動計算書(連結株主資本等変動計算書)
4.キャッシュ・フロー計算書(連結キャッシュ・フロー計算書)
補章 国際会計基準の財務諸表
1.財政状態計算書(連結財政状態計算書)
2.損益計算書(連結損益計算書)
第3章 決算書の評価法と考え方
1.はじめに
2.決算書(財務諸表)分析の意義
3.決算書(財務諸表)の評価法と考え方
4.まとめ
【補注】 研究:分析手法の例示
第4章 収益性の分析
1.はじめに(学習の方向づけ)
2.企業資産ならびに株主資本対利益の分析と評価
2−1.企業資産収益性の分析
2−2.株主の立場の収益性
3.利益率(収益利益率)の分析と評価
4.効率性(回転率)の分析と評価
5.まとめ(学習の仕方と要点)
第5章 安全性の分析
1.はじめに(学習の方向づけ)
2.短期の安全性の分析
2−1.貸借対照表による方法
2−2.貸借対照表と損益計算書による方法
3.長期の安全性の分析
3−1.貸借対照表による方法
3−2.損益計算書による方法
4.キャッシュ・フロー計算書も利用した分析
5.まとめ(学習の仕方と要点)
第6章 企業価値の分析―株価情報と決算書情報―
1.はじめに―企業評価の意味と意義―
2.企業価値評価の方法
3.まとめ(総括ならびに学習の仕方と要点)
第7章 株式投資の評価と実践―決算書分析法の利用―
1.はじめに
2.株式投資の目的
3.株式投資の決定過程と決算書分析法の利用法
4.まとめと展開
第8章 「会社決算書アナリスト試験」問題の例示
1.はじめに
2.「会社決算書アナリスト試験」問題
3.まとめ(学習の仕方と要点)
資料 決算書(財務諸表)分析指標の計算問題例
第2部 簿記学習への誘いと会社決算書分析の展開
第9章 決算書作成の仕組み:簿記の概観と簿記学習の必要性
1.はじめに
2.貸借対照表と損益計算書の作成
3.まとめと展開
第10章 決算書を用いた経営分析と経営戦略
1.はじめに
2.損益分岐点分析の基本
3.決算書を用いた損益分岐点分析(収益構造の分析)
4.安全余裕率(安全率)と経営レバレッジ係数
5.次年度に向けた経営計画(企業管理からマーケティングへ)
6.まとめと展開
第11章 決算書と追加情報を用いた付加価値計算と労働生産性分析
1.はじめに
2.付加価値の計算
2−1.控除法と加算法
2−2.付加価値の計算
3.生産性の分析
3−1.生産性の定義
3−2.労働生産性
3−3.労働生産性の分解(発展)
4.労働分配率
5.まとめ
その他情報
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